Ryuhei
Ishimaru

カーデザイナー、石丸竜平

  • 2020.11.27
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH TOMOHIRO MAZAWA

カーデザイナーとして未来のクルマを生み出すことを生業とする石丸さんだが、自身のパーソナルモビリティに70年代の日産・フェアレディZ(S130)を日常の移動手段として使っている。一目惚れで手に入れたこの1台も石丸さんのインスピレーション源に他ならないそうだが、そんな石丸さんに最近、日産から発表されたフェアレディZのプロトタイプについて尋ねてみると。

「正直なところ、あまりピンと来てはいないですね。というのも、他の人がデザインしたクルマに乗る気がしないというのがあります。やっぱりどうしても自分だったらこうするとか、いろんなことを考えてしまいます。そういうこともあってか僕が生まれる以前のクルマは、何の気兼ねなく乗れます。生まれる前のクルマだとしたら、何もしようがないですからね。」

ヴィンテージカーに乗りつつEVの仕事を多くされていますが、ガソリンと電気のモビリティを区別されていたりしますか?
「ガソリンか電気かは特に意識していないです。それよりもクルマのキャラクターが大事だと思っています。僕のフェアレディZはエンジンの仕組みを知っている分、アクセルを踏んだ時に感覚的にメカニカルな動きがイメージできてドライブが単純に面白い。自分で操ってることに魅力があります。それでいうとGLMの Tommykaira ZZ は操作感のあるEVですね。」

 

京セラの Moeye は自動運転ということで車を操る楽しさと対局にありますが、自動運転についてどのように考えられていますか?
「自動運転は、一見、クルマを所有するという意味では親和性がないように思われがちです。クルマを所有して楽しむ価値を知ってる僕からすると、将来的に自動運転が実用レベルに達した時、まったく新しい自動車の世界が来て欲しく思って提案としたのが京セラの Moeye でした。僕が原体験で魅了されている自動車のフィーリングをもとに新しい自動車の世界を創っていきたいし、創り続けていきたい。そういったことで人に夢を与えれそうな気がするんです。今、僕自身がどうしたら良いとか何が正解とか具体的な答えは見つかってないですが、必ず面白い未来が待っていると思って挑戦しています。今回の Moeye みたいに京セラさんがそういう機会を与えてくださって、自分なりにどういう未来を求めているかという思いも込めてデザインさせてもらいました。」

今後どういったモビリティをデザインされたいですか?
「実は自分の乗りたいと思えるクルマを仲間を集めてデザインして実車を作っているところです。おそらく2021年には完成してお披露目できるはずなので、楽しみにしていてください。」

石丸竜平
Fortmarei 代表
京都在住、福岡出身のカーデザイナー。渡伊後、FIATグループのエクステリア・インターンを経て帰国。2016年よりチーフデザイナーとして在籍したGLMを離れ、2018年にデザインスタジオ「Fortmarei」を設立。現在に至る
https://fortmarei.com

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