師を訪ねパリのはずれへ
DRIVETHRUをローンチする数年前のこと。我々(カエルム株式会社)は、UK発のカーマガジン『Intersection』の日本版を発行していた。しかし、猛烈な雑誌不況とウェブメディアの登場に加え、リーマンショックという経済の荒波にもまれることとなり、あえなく休刊を余儀なくされてしまった。そこでの教訓を頼りに新たに立ち上げたのがDRIVETHRUではあるのだが、今も昔も我々を影響してやまない1人の人物がいる。Intersectionのクリエイティブディレクター、Yorgo Tloupas(ヨーゴ・トゥルーパス)氏だ。
現在、彼はパリを拠点にデザインオフィスを立ち上げ、今も尚、Intersection Franceと共に活動中。幸運にもGLMのEVスーパーカー『G4』の発表のためパリを訪れていた我々は、彼に連絡を入れたところパリ郊外にある自宅へ招かれることに。兼ねてから我々が師と仰ぐ、彼のリアル・モビリティライフを伺いに足早に現地へと向かった。