HORSE
POWER

電動オフロードバイク「CAKE」

  • 2019.2.2
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH CAKE (Cover, P1, P3), NAOKO AKECHI, SHOGO JIMBO (P2)

待ち焦がれていた存在
ついに我々は自然と一体になることの出来るマシンを見つけた。それはスウェーデン生まれの電動モーターバイク『CAKE(ケイク)』。電気の力で動くこのオフロードマシンは、電動でありながら驚異的な軽さと、洗練されたスカンジナビアデザインを纏い、まったく新しいジャンルを切り開こうとしているモビリティだ。我々はかねてよりオフロードへの興味を示していたが、舗装された道ならともかく、オフロードという大自然の中に入っていく際、どうしても排気音を轟かせて走ることに抵抗を感じていた。そんな中ようやく見つけたCAKEへの期待を確かめるべく、我々は本拠地のあるスウェーデンの首都、ストックホルムへ取材に向かうことを決めた。まずは事前にリサーチしていたCAKEについてご覧いただきいたい。

CAKE』はCEO、ステファン・イッターボーンが立ち上げたストックホルム発の電動オフロードバイクブランド。ステファンは90年代にIKEAを始めとする、スウェーデンを代表する企業のマーケティングで頭角を表す。後にベンチャーとして立ち上げたスノーギアブランド『POC』を急成長させ売却。その資金をもってCAKEを立上げる。社名の由来は前身のPOC (Piece Of Cake) のCAKEを抜き取り、彼のヴィジョンの集大成であることを示す。

百聞は一見にしかず
ざっと我々が調べていたCAKEの情報はこういったところ。果たして実際のKalkはどういったマシンなのか?すでにCAKEを取材していた友人のジャーナリストに尋ねるなどしてリサーチを重ねるにつれ、その期待は高まるばかり。量産モデル発売を目前に控え、日本へ入ってくることは時間の問題だが、それを待っていて時間がもったいない。そんな我々は、とっておきのテストライダーに声をかけストックホルムへ飛んだ。