ROUND
THREE ’18

灼熱のレースバトル

  • 2018.10.26
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH YUYA SHIMAHARA

高速サーキットへの挑戦
今回の舞台「筑波サーキット」は、BOBLの中で最もハイスピードな速度域で行われるコース。通常のギア比に比べ、高速域に駆動するよう全てのマシンはチューンが不可欠。ただハイスピードとはいっても、50ccのスーパーカブがベースある故、その速度域は時速100キロに達する程の速度ではない。

昨年、同コースをノーマル仕様のマシンで戦った神保は、高速コーナーのコーナリング精度を高める必要性を痛感し、セパハン&バックステップのレーシング仕様にフルカスタムすることをチーム内に提案。ノーマル派が多かったチーム内では反対の声もあったが、ようやく前回の京都戦でその成果は得られ風向きが変わりつつある。果たして今回どのような結果が得られるのだろうか。まずは午前中に行われたスプリントレース第一ヒートからご覧いただこう。

真夏の暑さが身に堪えるとはいえ、第一ヒートでまったく調子が振るわなかったゼッケン50番の神保。パドックに戻りマシンの各所を調べてみると、50番と90番のマシンとでは、タイヤの転がる感触がまったく違うのに気づく。調べてみると、リアブレーキがほんのわずかに効いた状態になっていた。どうやらレース直前のエンジンスタート時のキックでキックペダルがマフラーにわずかに接触。つまり、リアブレーキを引きずったまま走り続けていたというのだ。どうりでスピードが乗らないわけである。これも酷暑によるワナなのか第二ヒートへレースは続く。