遠い未来に思いを馳せて
現代アーティスト、岡本亮のアートプロジェクトCALMA が、着々と進化を遂げている。2018年にローンチした CALMA だが、未来の部族表現をアートとみたて、平面作品から立体、インスタレーションやモビリティに至るまで、アート表現の可能性に常に挑戦し続けている。そんな岡本が謳う“未来の部族”とは、いま、私たちが博物館で鑑賞する部族は、いってみれば、遥か未来では、現代を生きる自分たちにも当てはまることを指し、遠い未来の鑑賞者に向けて岡本ならではの最先端アートを繰り広げている。
現在、新宿の BEAMS TOKYO 5F 「Bギャラリー」にて開催中の CALMA by Ryo Okamoto『PEOPLE FROM THE EUTOPIA』では、これまで CALMA のアイコンとして活躍してきた60年代のホンダのカスタムオフロードバイクを OZ Motors の手により電動化。パニアケースのようにデザインされたリチウムイオンバッテリーは、コンバートEVで使用するバッテリーと同じものを使用し、エンジンのあった場所には、ミニマムな電動ブラシレスモーターへコンバージョン。自然を相手にした作風をより体現するべく、オフロードバイクを電動にすることで、自然との共存や次世代の部族の鉄馬として表現している。
これから更なるアップグレードが OZ Motors にて始まる予定だが、本展が今後のキーポイントになる可能性が高いので、ぜひリアルタイムな状態で岡本亮の作品をご覧いただくことをオススメしたい。その他、オフロードのヘルメットをモチーフにしたアートワークや、福を呼ぶネオン管作品に、Rimowa のスーツケースにレザーのクラフトマンシップをおり混ぜた作品など、今後の可能性を秘めたアートワーク多数。展示は4月25日(日)まで。詳細はこちら
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