ROUND
THREE ’18

灼熱のレースバトル

  • 2018.10.26
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH YUYA SHIMAHARA

入り混じる期待と不安
前回の京都戦での表彰台獲得で勢いづくDRIVETHRUチームであったが、今戦は岡本と小山田が多忙につき、まさかの欠場・・・。スタミナ満点の二人を除いた神保と戸川のみのミニマムメンバーの参戦となった。ゼッケン50番のマシンを駆る神保はトロフィー獲得へ向け、今度こそと意気込む一方、暑さがめっぽう苦手なこともあり、レース以前の問題として、“危険な暑さ”と称される異常気象にたじろいでいた。それもそのはず、8月中旬の真夏日に全身黒づくめのレザースーツを纏うだけでも、尋常な暑さではない。

ゼッケン90番のマシンを駆る戸川にいたっては、昨シーズンの筑波サーキットでの転倒時のトラウマがまだ消え去っておらず、いまも右回りのコーナーリング時に恐怖感を感じているという。そんな期待と不安を抱えながらも、我々はいつもの如く夜明け前に都内を出発し、今回の舞台となる筑波サーキットを目指した。

サーキットへ到着したばかりの時間では、さほど暑さは感じられなかったが、時間と共に気温が高くなることは必至。我々は暑さ対策とライダーの健康管理を考え、2人のサポートメンバーを迎え入れレースに臨んだ。神保は中学生からの幼馴染、植谷聖也。戸川は自身の敏腕アシスタント、トニーを引き連れとそれぞれペアを組み、できる限り各ライダーの安全と集中力を維持すべく、万全の体制を組む。