最小単位の電気のオアシス
〈Mobile SS〉が提案する「MSS – KIT」は、サステナブルなエネルギーシステムを、より手軽に体感するための専用キット。ソーラーパネルと大容量リチウムイオンバッテリーをパッケージングすることで、用途や設置環境に応じてアレンジが可能になっている。特徴的なのは、このKITが装備をフル装備していない点にある。もともと〈Mobile SS〉はEVの移動充電スタンドとしてスタートした企画だが、普通充電機能はあえて省略。その理由に、2026年現在、日本国内のEV普及率は未だ約2%足らずで、より多くのユーザーさんにとっては、不必要な装備ともいえてしまう。そこで〈Mobile SS〉のシステムで役に立つポイントにだけフォーカスし、わずかながらでもソーラーで発電し、その電気をたくわえる。そんなシンプルな仕組みを、身近な車に搭載することで、場所に縛られないエネルギー体験が可能になる。つまりインフラのない場所でも、ビジネスシーンやアウトドアユースはもちろん、災害時の非常用電源としても、その活躍は大いに期待できる。「MSS – KIT」はあらゆる場所で電気をつくり、ためて、使う。その一連の体験こそが、現代のオアシスを生み出すファーストステップになるとみている。開発にはコンバートEVやEV開発を手がける〈オズモーターズ〉の協力によるものだが、発売時期は現在調整中。
実際の活用例として、我々は「MSS – KIT」を、もともと、とあるオーナーさんがサーフトリップ用にカスタムしていた〈日産・バネット〉が奇跡的に《小松音響研究所》の真空管アンプを搭載していたことから、新たな「Mobile SS LISTENING BAR」として投入。従来のトレーラー型の〈Mobile SS〉に比べて、「MSS – KIT」を積んだ〈日産・バネット〉は小型かつ自走式なので、牽引が不要な分、機動力が高く、都市部から郊外、イベント現場までフットワーク軽く移動できるのがポイント。さらに外観は一見すると、どこにでもいそうな“業者のバン”。しかしハッチを開けた瞬間、そこには宇宙船のような異次元の空間が待っており、真空管アンプによる没入感あるサウンドを味わうことができる。このギャップこそが、この「MSS – KIT」の可能性を物語っているといえるだろう。「MSS – KIT」は、用途やシーンに応じて姿を変えながら、適材適所で力を発揮する万能キットともいえる。結果として、このバネットはサステナブルなエネルギーでリスニング体験も可能にするマルチバンへと進化したといえるだろう。これまでの取り組み事例は〈おあしす教授〉のInstagramをチェックしてみてほしい。
ソーラーパネル:600W|バッテリー種類:リン酸鉄リチウムイオン電池|バッテリー容量:5.3kWh|AC出力:3000W|AC使用可能時間:例)500W機器が10時間稼働(満充電からゼロまでの理論値 約5kW)|AC充電時間:4時間(ゼロから満充電での理論値)|DC12V出力装備・USB出力装備












