e-AMAZON

ボルボ・アマゾンをコンバートEV

  • 2020.5.5
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH YUYA SHIMAHARA

量産車とコンバートEVの関係性
あらゆる最先端テクノロジーと同じように、EVにまつわる技術も日進月歩で歩み続けている。その進化のスピードが顕著なのは、莫大な開発費をもって行われる大手カーメーカーのプロダクションモデルだろう。特にグローバルな海外ブランドは、近い将来を見据えて飛躍的な進化をみせている。一方、国内メーカーはというと長年培ったハイブリッド技術や関連会社との関係性もあって、なかなかEVへシフトできないでいる。ホンダやマツダが早ければ年内にもEVを発売するかもしれないが、我々が兼ねてより注目しているコンバートEVは、そんな量産車の恩恵をダイレクトに受ける。もっと国内のEVシーンが劇的に進化しないものかと切に願っている。
さて、今回、紹介するのは、国内でコンバートEVを牽引するOZ Motorsが手がけたボルボ・アマゾンのコンバートEV。これまでコスト的にもコンパクトなセグメントでの実装が主だったコンバートEVも、遂に4ドアのミディアムクラスにインストールが可能な時代に。しかも急速充電器にも対応できるようになり、利便性もアップ。では、どんなEVとなったのかスライドショーよりご覧いただきたい。

 

パーソナルモビリティの重要性
2020年5月初旬のいま現在。日本全国はもとより世界中で新型コロナウィルスの影響を受けている。今後、暮らしや働き方を見直すきっかけになることは間違いないだろう。そういった意味でもパーソナルモビリティの価値は高まると我々はみている。その訳は、移動の概念が変化するように思えるからだ。そんな例としてもこのアマゾンは参考になるだろう。すでにオーナーの元へはデリバリー済みではあるが、もともとはガソリンエンジンのままで乗られていたらしく、いつしか度重なる故障に悩まされガレージに長らく置き去りになっていたという。そんな中、コンバートEVというソリューションを知りOZ Motorsへ依頼。EVとなって生まれ変わってからというもの、デイリーユースはもちろんのこと、これまででは想像できないほど多くの時間をアマゾンで過ごされているという。
既存のガソリン車や最新EVと比較するとそのスペックは決して優れているとは言い難いが、オーナーを魅了してやまないのは、スペックではなく極めてパーソナルな面を満たす存在価値だろう。コンバートEVが現実となってきた今、ぜひSTAY HOMEなうちに真剣に考えてみてはいかがだろうか。

OZ Motors
https://www.o-z.co.jp