昨年末に待望の日本上陸を果たした「Deus Ex Machina」。2013年より、彼らのフラッグシップショップのあるシドニー、ロサンゼルス、バリ、ミラノの4都市でスタートしたカスタムバイクコンテスト『BIKE BUILD OFF 2015 』が、今年は東京を含めた5都市で世界同時開催。原宿店のオープニングをはじめ、クリエイティブ・ディレクター、Carby Tuckwell(カービー・タックウェル)氏のインタビュー記事を紹介させてもらったDRIVE THRUとしては、開催予定日の5月3日が待ち遠しくてならない。しかも開催場所は、つい先日、取材でお邪魔したばかりの湘南のドライブインカフェ「Pacific DRIVE-IN」のパーキングスペースなのだ。では、本イベントのアウトラインを紹介しよう。
BIKE BUILD OFFとは?
お金を掛けず、何にもとらわれず、己の工夫と果てることの無いバイクへの熱い情熱で作りあげるカスタムバイクコンテスト、それが「BIKE BUILD OFF」。プロ、アマ問わず誰でも参加できる。自分のためだけにコツコツと創り上げたマシンから、ショーバイク&カスタムショップのデモバイク、さらにはレーシングマシンなどありとあらゆるバイクでのエントリーが可能なのだ。
カスタムの腕を競うのはもちろん、エントリーするバイクを間近で見ることができることが最大の見所だ。エントリーと来場者で創り上げる新しいスタイルのカスタムコンテストイベントなのだ。
The Rules(ルール)
1. Making the most with the least
〜最小限で最大限を表現すること
ベースとなるマシンは年式、エンジン形式/排気量を問わず。50ccから1000ccオーバーのマシンまで何だってOK。ポケバイや発電機、芝刈り機のエンジンを積んだスレンダーなマシンも、V8を積んだマッチョなマシンだとしても、バイクとして認識できるオリジナルマシンであればエントリー可能なのだ。そんなノンジャンルのバイクたちが同じステージに上がり(といっても、会場にはステージは無いらしい・・・)、その出来映えと作り手の心意気を競う。それがBBO。
2. The entry must run (ie. kick over and idle)
〜エンジンがかかり、アイドリングすること
バイクであるからには、エンジンがちゃんと動くかどうかもマスト事項。だからといって、チューンしすぎる必要は全くナシ。エンジンが掛かり、アイドリングすればOKなのだ。もちろん、オリジナルのピストンやクランクを組み込んで、レーシングスペックに仕上げたって構わない。極限までパフォーマンスを追求したエンジンは、それだけで凄みを感じることができるだろう。それがマシンのキャラクターの側面になってこそ、誰の目にもインパクトを感じれるのだ。
3. Must be rideable
〜走行可能なこと
実は会場では、エンジンを掛けることも、会場内を走ることもできない。個性豊かなエントリーマシンたちが走る姿も見てみたいところだけれど、ライドインのコンテンツはないのだ。何となく大人の事情をくみ取っていただきつつも、走らないバイクでは、その魅力が半減してしまうことはおわかりの通り。なので、走ることも重要なルールの1つなのだ。
4. Display a level of creativity in design or construction
〜お金を掛けず何にもとらわれないこと
立派な工具を持っていなくても、もしくはハイスペックなカスタムパーツを使わなくったって、フリークならではなアッと思わせるカスタムや、思わずクスッと笑ってしまうようなシュールなカスタムはできるはず。いや、造って欲しい。それがBBOの願いなのだ。
5. Display ingenuity in design or function
〜己の工夫と、果てることのない情熱で創り上げること
スタイルを極めたもの、走りやエンジンのパフォーマンスを追求したもの、多少色褪せても生まれたままの姿で永い時を走り続けてきたもの・・・。BBOでは、バイクビルダーやライダーの情熱を感じて欲しい。たとえ、双方がプロフェッショナルであっても、バックヤードビルダーであっても、ただのバイク好きであってもまったく問題ない。エントリーするマシンたちが、かつて他のショーに出展されたマシンやレーシングマシンだとしても構わないのだ。必要なのは、作り手&乗り手の情熱! たとえ、過去にレースで優勝したことがあっても、どこかのショーでアワードを獲ったことがあっても、それは重要ではない。審査員は、BBO精神にのっとて、情熱溢れるマシンが多くエントリーされることを期待しているのだ。
コンペティションを勝ち抜くには?
コンテストでは、各国で選任された5人の審査員がルールに沿ってエントリー車両を評価。各国のベスト3が選出されると、来場者の投票によって選ばれる “PEOPLE’S CHOICE” 特別賞も同時に選出。その後、全都市で選ばれたマシンの中からオンライン上でのファン投票によってTOP3を選出。最終的に「BIKE BUILD OFF」の世界選手権が行われ、ここで勝ち上がったマシンには「BIKE BUILD OFF」のトップ車両としての名誉が与えられるのだ。
これまでのウィナーは?
上の画像の4台のマシンは、2013年同イベント最初のウィナー。左上から時計回りに、シドニー、ミラノ、ロサンゼルス、バリ。どのマシンも独創性に富んでいるのがおわかりいただけるだろう。
同イベントでは、動画&写真の撮影クルーが同行し、イベントの様子はVimeoのDeus公式チャンネルで世界発信されるほか、エントリー車両&オーナーを対象にフォトセッションも開催。動画や写真/facebook ,Instagram,「BIKE BUILD OFF」スペシャルサイトにて公開予定だ。
『DEUS TOKYO BIKE BUILD OFF 2015』
〜来たれバイクを愛するすべての仲間達へ
【日時】
2015年5月3日(日) 11:00〜18:00
【場所】
七里ケ浜海岸駐車場
神奈川県鎌倉市七里ケ浜東2-1-12
http://deuscustoms.com/bikebuildoff
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