DRIVER’S
WEAR

「H2C」のリアルクローズ

  • 2024.7.22
  • TEXT SHOGO JIMBO

ドラポジをライフスタイルに
ドライバーズウェアをコンセプトに H2C こと《Heart to Cars》は、デザイナー、田所 剛 率いるファッションブランド。大学在学時にブランド構想をはじめ、COMME des GARÇONS HOMMEの元チーフパタンナーを師と仰ぎキャリアをスタートした田所さんを中心に、満を持して今夏2024年にローンチを果たす。ファーストルックとなった24AWでは、“FIRST MACHINE”と題したベーシックなアパレルラインを発表。渋谷にて行われた初のポップアップストアでは、多くの関係者が集まったようだが、彼らの魅力は、何よりもその初々しさにあるだろう。そもそも、レーシングウェアやモーターサイクルウェアといえば一般的かもしれないが、ドライバーズウェアとは耳馴染みがない。以前、我々もドライビングシューズと題し、ローファーを発表した経験があるが、それにも共通点を感じさるのは、ドライビングポジションから発想を得た機能的なウェアを追求していること。機能的とはいっても、アウトドアウェアのようなギア的要素の高いアイテムとは異なり、例えば、オックスフォードシャツでは、ステアリングをステアしやすいよう、肘周りがゆったりめな縫製に仕立てられていたりと、日常のライフスタイルにドライバビリティをさり気なく投影している。さらに注目したいのは、ブランドアイコンとして選ばれた〈日産・ブルーバード(U11型)〉は、80年代の日本車特有の端正さを兼ね備え、昨今のJDMブームの枠に留まらないブランド世界観を上手く引き立ている。H2Cがファッションとカーカルチャーを繋ぐリアルクローズになってくれることを期待したい。

 

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H2C™️ Heart to Cars
https://hearttocars.com
Instagram @hearttocars_official