およそ1週間のDIY作業を終えたヘスースさん。数日間のルーメットでの生活やみどり荘へお披露目だけにも関わらず、予想を上回る反響があったのだ。なんと多数の宿泊希望者が現れた。なるほど、ヘスースの住む場所に宿泊希望者アリ!
とはいっても、実際のところ、現状のDRIVE THRU仕様のルーメットは、シャワーやトイレ回りのファシリティはまだ不十分な段階。居住スペースの雰囲気は申し分ないけれど、仕上げに関しては、まだお客さまに貸出せるレベルではない。となると、もっと完成度の高い設えを作る必要が・・・。そこでDRIVE THRUは、新進気鋭のデザインレーベル「民具木平」に相談するため東京都江東区の新木場のアトリエへ向かった。
PHOTOGRAPH & TEXT: SHOGO JIMBO
現代民具レーベル「民具木平」
民具木平は、2011年にデザイナーの野本哲平さんがはじめた現代民具レーベル。野本さんの手掛ける仕事は、現代民具というアプローチによった限りなくミニマルでありつつもきめ細かな繊細さが感じとれる木工家具を中心としたプロダクトや空間が多い。DRIVE THRUでは、そんな野本さんの作り出すどことなく日本的なテイストをルーメットのインテリア空間に取り込むことができたらと思いついたのだ。
ヘスースさん自らDIYした現行のDRIVE THRU仕様のルーメットの状況を野本さんに解説。自分の部屋として過ごす分には、申し分ないのだけれど、仮にお客さまに過ごしてもらうには、まだまだな段階だと説明する。もともとヘスースさんのSNS上での情報発信もあって、DRIVE THRUとしてお邪魔する前から本プロジェクトには興味をもたれていたという野本さん。我々の相談を歓迎してくれた。
「ゆくゆくは家も作ってみたいんです」と建築士でもある野本さん。となると、まさしくモバイルハウスとも言うべきルーメットとの本プロジェクトは、思ってもみないケーススタディになりうる通過点!我々は、ルーメットの図面を野本さんにお渡し、引き上げたのでした。
それから数日後・・・
さっそく、ルーメットの現地調査に来られた野本さん。チームに強力なメンバーが加わったことを実感したのだった。