普段、何の気なしに乗っているタクシー。みんな同じように見えるが、目を配ればディティールの違いに気がつく。今回はそんな中でも際立って異彩を放つ、とあるタクシー会社にお邪魔してきた。
JR鶯谷駅から歩いて3分、出勤前のお姉さま方を横目にラブホテル街を進むと、特徴的なカラーリングのタクシーが目に留まった。
PHOTOGRAPH: SHOGO JIMBO, TEXT: KEI TAKAKUWA
さながらNYCイエローキャブのルックスをした日産Y31セドリック。このガレージにずっといると、いまどこにいるか分からなくなりそう。台東区根岸のユナイテッドキャブは、本場NYCのイエローキャブをはじめ、USパトカー、USスクールバスなどのアメリカン劇用車レンタルのパイオニアだ。それゆえ、タクシー事業に導入する車両もこの拘りようである。
日本のタクシーの車両は、NYCで導入されているものと異なる。そのため、社長の染谷さん自らがY31セドリックに似合うようにリデザインしたそう。また、フロントバンパーはY31セドリックのフラッグシップモデルである「グランツーリスモ」のパーツを流用。屋根の上を灯すアンドンは、現地の代物をそのまま使用している。
一般的なタクシーと並べてみると、その違いが良く分かる。タクシーでここまで車両に拘っているのは同社だけなのではないだろうか。
この後、整備工場にもお邪魔させていただいたが、そこには目を疑う光景が待っていた・・・!
DT TAXI、乞うご期待!