サイバーデザインを纏ったモデルY
《テスラ・モデルY》がさらなる進化を遂げて新登場。いまや〈モデルY〉はEVのカテゴリーにとどまらず、2023年・2024年と2年連続で世界の自動車販売台数1位となったことをご存じだろうか? 2025年は、ホワイトハウスでの賛否あるイーロン・マスクの影響もあり、販売台数にも変化が出てくるかもしれない。しかし、テスラがモビリティの未来を切り拓こうとする姿勢には、常にニュートラルな視点で向き合う必要がある。
新しくなった〈モデルY〉には〈Cybertruck〉譲りのサイバーデザインが取り入れられ、フロントにはロゴさえも排した徹底的なミニマリズムが際立っている。リアのテールランプには拡散反射技術を初採用。ぼんやりと赤く浮かび上がるリアビューは未来的で、視認性と安全性を高める工夫が施されている。空力性能や乗り心地といった見えない部分も格段に向上。インテリアでは、かろうじてウィンカーレバーは残されているものの、シフトレバーは廃され、ダッシュボード中央のタッチスクリーンに統合され、テスラならではのミニマリズムが色濃く反映されている。
従来の自動車メーカーによるドライビングアシスト機能は、運転中の設定が難解だが、テスラのオートパイロットはどのモデルも直感的な操作感が魅力。今回のモデルYでは、ステアリング右側のボタンをシングルクリックするだけでオートパイロットが起動するというシンプルな操作性を実現している。一方で惜しい点といえば、日本国内では現在も、完全自動運転機能「FSD(フルセルフドライビング)」を体験することが法規上できない点。アメリカ本土ではすでにβ版の提供が始まっており、AIを駆使した最先端のテスラ体験が可能になっているが、日本での実現はもう少し先になりそうだ。その他にも気づいた点やインプレッションは、DT CARSCLUBのポッドキャストでも紹介しているので、ぜひあわせてご視聴いただきたい。
☑︎#2|TESLA Model Y
★★★★★★★☆☆☆:INNOVATION(革新性)
★★★★★☆☆☆☆☆:FEELING(フィーリング)
★★★★★★☆☆☆☆:DESIGN(デザイン)
★★★★★★☆☆☆☆:PERFORMANCE(運動性能)
★★★★★★★☆☆☆:SUSTAINABLE(環境性能)
★★★★★★☆☆☆☆:UTILITY(ユーティリティ)
★★★★★★☆☆☆☆:VALUE(コスパ)
★★★★★★☆☆☆☆:RECOMEND(レコメンド)
〔BRAND〕テスラ
〔MODEL〕モデルY
〔POWER〕225kW
〔PRICE〕¥5,587,000 〜
〔TEST DATE〕:2025年4月9日(水)
〔LOCATION〕:神奈川県箱根