The Way of the BOBL

「BOBLへの道」はじまる!

  • 2016.2.26

実は、わたくしDRIVETRHUのディレクターを務める神保は、恥ずかしながら未だ二輪の免許を持っていない。これまでレポートしてきたSpeedtractorカスタムバイクや、Deus Ex Machinaバイクイベントなど、幾度となく心を奪われるモーターサイクルに遭遇してきた。そんな環境にいると、つい免許もないのに手頃なバイクを購入してしまったこともある。ただ、それでも、どうしても免許をとる気になれなかったのだ。その理由は、免許を持たずして参戦してみたいレースがあったから。
PHOTOGRAPH : YUYA SHIMAHARA TEXT : SHOGO JIMBO

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そのレースは『B.O.B.L.』。DRIVETHRUローンチ前から、頑なに足を運び続けてきたこのレースは、”バトル・オブ・ボトムリンク” の頭文字をとったロードレースイベント。ネーミングの所以は、1964年以前に生産されボトムリンク式サスペンションを備えた小排気量のオートバイのみで競うことから。つまり、そば屋さんや郵便配達さんでお馴染み「ホンダ・スーパーカブ」で競い合うガチンコレースなのだ。

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スーパーカブだからといって、侮ってはならない。レースへエントリーしているのは、ヴィンテージバイクに精通したバイク乗りやバイクショップを営む玄人たちばかり。コースを走るマシンの速度こそ、馴染み深いスピードではあるものの、オートバイの神髄を熟知した格式高いレースの雰囲気が最大の魅力。一方、そういった本気度が高いことは十分に理解できるのだが、バイクの免許さえ持たない自分が、どういった風に参戦すべきか悩ましく思っていたのだ。

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そんな中、昨年の最終ステージでデビューした、Deus Ex Macinaのチームに同行していると、単純に我々もDTチームを発足すべきことを思いついたのだ。
となれば、まずはマシンを入手する必要がある。すると、昨年の東京モーターショーのレポート記事でゲストとして登場いただいたプロサーファーの石坂健のコレクションの中に、1964年式のスーパーカブが2台もあったのを思い出したのだ。早速、健さんにDTチームとしてBOBL参戦を誘ったところ、即答で返事が帰って来た。瞬く間に、DTチームが発足したのだ!

そうと決まれば、ベース車両のスーパーカブをBOBLのオーガナイザーでもあるAnimal Boatへ持込み、レギュレーションにあわせた最低限のレース仕様へチューンを依頼。すると、これまた、アッという間に仕上がってきたではないか。

DTチームの新メンバー、プロサーファーであり茅ヶ崎ベースのサーフレーベル「LEI SURF DESIGNS」の石坂健(左)。スーパーカブに跨がるのは、未だ二輪免許を取得する気のないディレクター神保(右)と大型自動二輪のみならず、生まれ年の英車を自らレストアするほどの腕の持ち主、小山田サトル(中)

DTチームに新たに加わったプロサーファーであり茅ヶ崎を拠点にするサーフレーベル「LEI SURF DESIGNS」の石坂健(左)。スーパーカブに跨がるのは、未だ二輪免許を取得する気のないディレクター神保匠吾(右)と大型自動二輪のみならず、生まれ年の英車を自らレストアするほどの腕の持ち主、小山田サトル(中)

DRIVETHRU発、BOBLへの道
偉大なるホンダの名機、スーパーカブを駆使して、果たしてDTカブは年4回のレースを走破できるのか!?早速、カブのエンジンがかからなくなったり、レザーのレーシングスーツは誰もまだ手に入れてなかったりと、心配事は山積み・・・。とはいえ、最低限のマシンとメンバーも揃ったところで、4月からはじまるレースに向けてDRIVETHRU発の「BOBLへの道」がはじまる。我々と一緒にオイリーボーイになることへ興味のある方は、すぐに連絡を!