Round3

灼熱のバトル(前編)

  • 2016.10.19
  • TEXT SEIYA UETANI, SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH YUYA SHIMAHARA

再びやってきた第三戦
富士山の麓の白糸スピードランドで行われていた第二戦までと変わって、今回はアップダウンの激しい中井インターサーキットに舞台を移して行われた第三戦。これまでの我々の成績は、まずスプリントレースは、第一戦のRound1では屈辱の最下位にはじまり、Round2では、一気にノーマルBクラスで2位まで順位を上昇!!決して冷やかしでないことを皆様にもわかっていただけたことだろう。
さて、Round3では更なる飛躍を遂げるべく、何としてもトロフィーを持ち帰りたい。そもそも、なぜそんなにトロフィーが欲しいかというと、スーパーカブのピストンをモチーフにしたナイスなデザインってこともあるのだが、各クラスの1位だけにしか手にすることができないから!そんな総勢8名のメンバーは、期待と不安を胸にサーキットへと向かった。

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中井インターサーキットのコースの特徴は高低差の激しいアップダウン。前戦の白糸スピードランドは比較的フラットなコースであるのに対して、こちらは入り組んだコーナと起伏に富んだコースレイアウトが特徴。ということは、キツい上り坂はライダーとマシンの重量が重いと不利に働く。一方、下り坂ではマシン性能以上のスピードが出るためブレーキングの技術が求められる。またコースの全長はいつもよりも短く、くねくねしたサーキットを何周もしていると次第に目が回ってくるという。

予報された雨予報とは正反対の天気
降水確率90%以上の天気予報とは裏腹に、当日の天気は晴れ。早朝、わずかに降った小雨の影響からジメジメとした湿度に真夏の日差しが照りつけ、場内の気温は一気に上昇していく。開始早々、灼熱の中でのバトルが我々を待ち受けていることを予感させる。では前編は、スプリントレースの模様をご覧いただこう。

上位クラスへ昇格
残念な結果に終わった予選ではあったものの、決勝はこれまでのBクラスではなくAクラスへ昇格。そもそも50ccのノーマルクラスは、エントリー数が最も多いクラスのため2ヒートに分けて行われる。Aクラスでは予選の上位者が招集して行われ、これまでにも増してツワモノ達との熾烈なバトルが強いられる。つまり、トロフィー獲得の難易度がさらに上がったことを意味しているのだ。

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まだまだ超えられない実力の差
ただ立ち止まっているだけでも汗がとまらない状況の中、全身、真っ黒なレーザースーツに身を包み、ブーツとグローブ、さらにはフルフェイスという季節感ゼロな出立ちで臨むガチンコレースは、タフなメンタル面にもまして、強靭なフィジカル面も求められた。恒例のスタート時の変速ミスもなくむかえた決勝レースではあったものの、勝負どころとなるヘアピンコーナーで確実に後方から来る上級ライダーに仕留められ、実力の差をみせつけられる格好となった。まだまだ表彰台は先のようだが、決して諦めるわけにはいかない!さぁ後編では、ナイトレースに突入した真夏の4時間耐久レースの模様をご覧いただこう。