Riverside

水辺のモバイルオフィス

  • 2016.12.12
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH YUYA SHIMAHARA

水辺を求め河川敷へ
前回の移動図書館で子供から大人まで大好評となったOffice Caravan。子供たちが車内で読書に熱中する姿に加え、我々に印象深く映ったのは、多摩川の河川敷がとても居心地がよかったこと。
そこで前回のTamaribaが行われた狛江市から特別に許可をいただき、モバイルオフィスのさらなる実践とフォトシューティングを行うことに。いまだベールに包まれたいたままだったOffice Caravanの内装をご覧いただければ、なぜ我々がオフィスをモバイルする必要があるのか感じとっていただけるはず。

“Creative
Space”

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ラップトップPCのようにオフィスをモバイルする
本企画の見所は、クリエイティブな空間作りを通して枠にはまらないオフィスを手掛けるTRAIL HEADSとの更なる働き方の追究。所謂、ノマド的な発想は、パソコンさえあれば何処だって働けるワークスタイルを意味するけれど、すでにそういった働き方をリアルに実践する我々からすると、もはやチャレンジングな要素は少ない。となると、我々の取り組みを例えるなら、ラップトップPCのようにクリエイティブなオフィスを丸ごとモバイルしている感覚に近い。大胆かつちょっとバカげたアイデアではあるけれど、テクノロジーやネットワークが急速に普及した今、空間ごとモバイルしたほうが効率的でいて魅力的。さらに過剰なまでに混み合った都心にしがみつくのでなく、新たなインスピレーションを求めて自由にモバイルすることこそ、いま取り組むべき課題と捉えたのだ。今回の多摩川でのモバイルオフィスを経て、今後のプランを練っていた我々は、今もなおモータリゼーションの衰えを知らない北米を取材してまわることを決断。そのルートはLAからポートランド。大胆な発想は時として大胆なアクションに導いてくれる。Offce Caravanは、これから第2章へと前進しようとしている。

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Office Caravanの特等席は、Roometteのリアゲートをオープンにした時のミーティングスペース。オープンデッキとなったシートモジュールに座って資料に目を通すTRAIL HEADS高山さん(左)。デスクではTRAIL HEADS山口さん(右)がLA行きのエアチケットをブッキング中!