本家本元によるレストア
今なお、ピュアドライブな走りを味わえるクルマとして世界中に影響を与え続けるマツダ・ロードスター。以前、我々の試乗記でお届けした通り、現行モデルにも確実に人馬一体なる走りは受け継がれている。歴代のロードスターの中でも、1989年に登場した初代モデルの通称 “NA” はピュアな濃度が最も高いモデルといえよう。そんなルーツともいうべきモデルのレストアサービスが本家マツダのもとでまもなく開始される。これまで専門ショップ等でしか味わうことの出来なかったレストアが、遂にメーカー主導で行われることになる。
精鋭部隊によるクラフトマンシップ
レストアサービス開始に伴い、149点もの復刻パーツが販売開始。中でも廃盤となっていたドイツ製ソフトトップや当時のトレッドパターンのブリヂストンタイヤが復刻。さらにすべてのレストア作業は、マツダが拠点を構える広島で行われる。アンバサダー山本さんがいうには、実際のレストア作業はマツダのコンセプトカー等を手がけるチームが、最先端の技術を使って取り組むとのこと。気になるプライシングはというと、ベーシックプランが250万円からと現行モデルの新車価格と大差なく決して安くはないが、かけがえのない愛車をマツダの最先端テクノロジーを使って、当時よりも輝きを増してレストアできる価値に相応しいプライスだろう。こういった取り組みによって、今後の日本市場のヴィンテージカーをはじめ、世間一般のクルマの捉え方が次第に変わってくることを我々は切に願っている。
NA ロードスター レストアサービス
www.mazda.co.jp/carlife/restore/