DTバルセロナ最初のレポートは、バルセロナではなくスペインの首都マドリッドから!クラッシックカーやバイクのイベント『CLASSIC AUTO』というスペイン国内では、とても権威のあるクラシックカーイベントのひとつ。欧州車をはじめ、スペインの国産車やアメ車に日本車までもが所狭しと会場内にラインナップ。では、会場で気になったDT度の高いクルマを紹介しよう。
PHOTOGRAPH: FURUI KURUMA TEXT: FURUI KURUMA & SHOGO JIMBO
トップ画像の赤いオールディーズな雰囲気が漂うまさに正統派なクラシックカーでありながら、リアの下部にスクリューを発見!「Amphicar 770(アンフィカー770)」という水陸両用車なのだ。ということは、このクルマで山へドライブに出かけた後、そのまま湖でフィッシングができてしまう!!クラシックカーなのに、そんなこと出来てしまうなんてステキだ・・・。
何だか3輪車にしては、スピードを意識したデザインのクラシックカーは、イギリスの名門スポーツカーブランド『Morgan(モーガン)』の1927年の車両。今も尚、受け継がれているモーガンの歴史の礎となった1台なのだ。数年前にリバイバル版が復活。ほぼ一世紀前のクルマを復活させるなんてDT度を振り切っている・・・。ぜひ、DTならではなコラボプロジェクトをしてみたい。
ミュージアムコンディションのクルマが騒然と並ぶ中に、ゾンビのような1台が・・・。これは一体!?正式なキャプションは用意されていなく、もはやクイズのようだけれど、見たところFIAT 1500GT GHIA(フィアット1500GTギア)と判明。来年の出展時には、ピカピカに生き返ってるんではないかとの噂が。
半世紀以上も古いクルマが並ぶ中で、スクウェアなデザインのクルマがオフィシャルとしてディスプレイされていると、かえってタイムスリップ感が漂う。それはきっと日本では馴染みのないスペインのドメスティックメーカー『SEAT(セアト)』ってことも考えれるだろう。SEATは、現在、フォルクスワーゲンの傘下としてバルセロナ郊外に本社を構える。きっとSEATのスナップフォトは、DTバルセロよりレポートがあるでしょう!
旧車中の旧車がひしめく中で、男前な日本車を発見!ホンダ『CX500ターボ』。ホンダのロゴはおろか、モデル名よりも大きくマフラーに施された “T U R B O” のデカールに熱きホンダスピリットを感じさせる。
クルマやバイクのの他にも、レストア用の当時のミシュランのタイヤやパーツ類など、掘り出し物のユーズドパーツにいたるまで、クルマのことを知らずとも何だか楽しめてしまうイベントなのだ。どこかパソコンのことを知らずとも楽しめてしまうアキバを歩いている感覚に近いかもしれない。