V-Maxをスピードトラクターに預けてから数日。さっそくマットさんより戸川さんのV-Maxのための最初のスケッチがメールで届いた。そのメールに目を通すと、マットさんのインスピレーションに溢れた内容に編集部一同、脱帽! ぜひ読者のみなさまにも読んでいただきたく、メールをそのまま本記事にアップさせていただこう。
DRAWING: SPEEDTRACTOR, TEXT: SHOGO JIMBO
戸川さん
こんにちは、この度はありがとうございます。
また、UltiMaxプロジェクトの最初のアップデートへようこそ!お送りしたスケッチと下記コンセプトをご覧いただき、もし方向性がマッチしているようでしたら、直接お会いして更なる詳細をご説明が出来ればと思っております。
進捗状況:
現状の把握および、カスタム向けて実際に何が必要かを理解するために、お預かりしているバイクの上部をフレームまで取らせて頂きました。
ご存知かと思いますが、V-Maxがデザイン重視で作られていることにビックリしました。ガソリンタンク, ラムエアーインテークなどです。
また、エンジンとカーブを見させていただきましが、4つのカーブはお腹を空かせた動物がエサを待ち構えてるようで、私がオーストラリアで乗っていたV8マッスルカーを思い出しました!
V-Max最初のデザイナーの記事を読んだのですが、このバイクのインスピレーションはアメリカでのドラッグレーシングで、直進を速く走るバイクをコンセプトに作ったそうです。
以上のことからインスピレーションを受け、V-Maxの本来の姿、力強さとこの時代のスタイルとカルチャー、戸川さんのコンセプトであるシンプルを融合してスケッチを起こしました。
まず、4つのカーブフィルターをタンクの真ん中に置き、マッスルカーをイメージ。これはV-Maxのみが出来るデザインです。フレームラインはリアルフレームを生かし、サイドカバーはゼッケンプレートのように致しました。ハンドル・スピードメーターを低くし、見た目の車高が低くなるので、さらに速さをイメージさせます。また、実際にハンドリングは前より楽になるかと思います。
簡単にご説明させて頂きましたが、コンセプト気にいて頂けると幸いです。
もし宜しければ、ご都合のよい時間をお知らせいただけましたら、更なる詳細をお伝えできればと思っております。
Lets build the Ultimax !
それではどうぞよろしくお願いいたします。
マット
※スピードトラクターのマットよりNYLON JAPAN編集長、戸川貴詞に宛てられたEメールより
なるほど、なるほど!重量級のV-Maxがダートトラッカーのようになれば、より一層扱いやすいかもしれない。さて、肝心の戸川さんのイメージにハマるかどうか、その反応が楽しみだ。