914

ドライヴのために

  • 2016.6.18
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH YUYA SHIMAHARA

DRIVETHRUのネーミングには、いくつかのインスピレーションから命名に至った。想像の通り、マクドナルドのドライブスルーもその中の1つだが、実は“ドライヴする”の語呂合わせに着目したことは大きい。それを裏付けるため、これまで紹介してきたクルマは、すべて公道をドライヴできるものばかりである。
さて、本企画では「ドライヴ」をよりいっそう紐解くために始めたい。そこで我々はこれまでの取り組みに通ずる1台を新たに見つけた。ポルシェ914がそれだ。117クーペと同じく1970年代を駆け抜けたクルマであり、BEATと同じくミッドシップにエンジンを置き、ポルシェとVWの共同開発で生まれた絶妙な存在感を感じさせる。

移動手段ではなくドライヴするため
そんな914の真価を探るべく、我々はクラシックポルシェの草レース的イベントへの参戦をInstagramですぐさま発表。しかし、練習走行の際に思わぬエンジントラブルにあい、今も尚、914はファクトリーで懸命の整備が続いている。(ドライヴとは、そう簡単に出来るものではないことを痛感・・・)
ただ、クルマが入院中であっても、楽しむ方法は他にもある。これから914が快調になって戻ってくるまでに、今後のヒントになりえるコンテンツをお届けしていきたい。まずは、都内から木更津のサーキットまでの道のりとマシントラブルに見舞われるまでをご覧いただこう。降りしきる雨の中での練習走行は、スリリングかつエキサイティングではあったのだが・・・。