DRIVE THRUのローンチイベントにも足を運んでくれたznug designの根津孝太さんが、満を持して開発を進めている電動バイク『zecOO』が遂に4月より本格販売。武蔵小金井の和洋折衷なレストラン「TERAKOYA」で行われたプレス発表会へ取材に向かった。
PHOTOGRAPH & TEXT: SHOGO JIMBO
大勢の報道陣の取り囲む中、量産型となるzecOOがお披露目される。
開発コアメンバーの3人。左から、バイクの設計を担当したオートスタッフ末広、中村さん。電子関係のマネージメントを担当したエリックさん。本企画のコンセプトおよびデザインを担当したznug design、根津さん。プロトタイプはわずか数ヶ月で完成したというが、製品化には3年の月日がかかったのだとか。
zecOOの特徴は、電気で走るバイクであることに加え、大型バイクに匹敵するパフォーマンスを兼ね備えていること。その他にも、通常の市販のバイクでは決して見ることのできないテクノロジーが詰め込まれている。片側だけのスイングアームのハブステア(左)にはじまり、バイクというよりロボットの目のような小径口のヘッドライト(右上)、従来のバイクのハンドルバーはなくステアリングレバーを前後に動かして操舵を行う。デジタルのスピードメーターは、zecOOにとって、マストアイテムといえよう。(右下)。
会場のエントランスで木陰に佇むzecOO。万有引力のニュートンとリンゴのエピソードを連想させる。ナンバーを取得済みなので、公道走行も可能だ。
フューチャーリスティックな要素が満載に詰まったzecOOを随所までみて、最後に気がづいたのは前方のイグニションキー。オートスタッフ末広のシンプルなラバーキーホルダーと最先端なマシンの組み合わせが、車両価格888万円にも及ぶ電動バイクの距離をぐんと近くしてくれたような気がしたのだった。