MANX
GIVING

マンクスのおもてなし

  • 2023.8.26
  • TEXT SHOGO JIMBO
  • PHOTOGRAPH VIKRAM VALLURI

モントレー・カー・ウィークのハイライト
8月中旬から一週間に渡ってカリフォルニアのモントレーを舞台に開催される《モントレー・カーウィーク》。世界最高峰のコンクールイベント「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」をフィナーレに、往年のクラシックカーのレースイベントやコレクタブルカーのオークションまで、目白押しで行われる。今回、はじめて取材で現地を訪れてみた感想を端的にいうと、アメリカのモータリゼーションのスケールとカーカルチャーの成熟度を改めて体感できる1週間だった。そんな世界が注目する1週間とあって、ニューモデルの発表や話題のクルマのお披露目場所にもなっている。中でも我々が昨年より注目している Meyers Manx(メイヤーズマンクス) が新たなEVのニューモデル「Resorter NEV」を発表。ペブルビーチ・コンクール・デレガンスのメイン会場からすぐそばで行われたアフターパーティにて、念願のMeyers Manxチームに会うことが叶った。

Meyers Manxのニューモデル「Resorter NEV」。photo by Michael Potiker

バギーとデザインの重要性
Meyers Manxのニューモデルとして発表されたのは「Resorter NEV」。NEVとは Neighborhood Electric Vehicle(近隣用電気輸送機器)とよばれるアメリカの現地規格のようで、速度制限のあるモビリティカテゴリー。主にリゾート地などにむけた4人乗りのEVバギー。実際にペブルビーチ周辺のリゾート地をみていて感じたのは、敷地内を相当な数のゴルフカートが走り回っていること。ゴルフカートに乗っているゲストの多くは普段はハイエンドなクルマに乗っていることを考えると、Meyers Manxのデザイン力の高いバギーでリゾート地のアドベンチャーを楽しむ需要は充分に考えられる。

ペブルビーチのアフターパーティ
大盛況で幕を閉じたペブルビーチ・コンクール・デレガンスの後は、Meyers Manx主催のアフターパーティ《MANXGIVING》へ参加。ペブルビーチのクラブハウスからは数台のデューンバギーがゲストを会場までシャトル運行するという、地元カリフォルニアならではの演出。会場には注目のキーパーソンが数多く来場しているだけでなく、スティーブ・マックイーンのデューンバギーや昨年、発表されたMeyers Manx 2.0とEVのプロトタイプに加え、ブランドの世界観がゲストを大いにもてなしてくれた。そんなマンクスのホスピタリティが2023年のモントレー・カー・ウィークを見事に締め括った。