シェアオフィス「MIDORI.so2」のギャラリースペースにて、2015年の新プロジェクトをテーマとしたDRIVE THRU初のギャラリーエキシビジョンを開催。
すべての展示車両をギャラリーの天井よりワイヤーケーブルによってハンギング。今回、選ばれた2台の初代スーパーカブとレーシングカートは、2015年の新企画を予告するマシン。小振りなサイズ感のスーパーカブや、一般車両に比べ驚異的に車高の低いレーシングカートを、あえて、目線に近い位置に設置することで、より身近でニュートラルな感覚として感じるもらうためのアイデアだ。細長いギャラリーにも、とてもマッチしている。
PHOTOGRAPH: YUYA SHIMAHARA, YUKO KOTETSU TEXT: SHOGO JIMBO
今も尚、出前機としてお馴染みのスーパーカブ。そのファーストモデルこそ、本田宗一郎のDNAが色濃く残っている。そんな初期型のボトムリンク式のスーパーカブのみで行うレースがある。今回、そのレース「B.O.B.L(バトル・オブ・ボトムリンク)」を主催するアニマルボートより協力いただき、1961年のホンダ・スーパーカブ C100のオリジナルモデルに加え、同車両を極限にまでカスタムしたレーシングタイプを展示。DRIVE THRUでは、2015年春からはじまる同レースへ参戦するべく、チーム結成と車両制作に向けたメンバーを本展示より募集中だ。そして、2台のスーパーカブの奥に見えるもう1台のマシンは、アキバカートよりお借りした公道走行可能なレーシングカート。
ミニカー登録による公道走行可能なカートをレンタカーサービスとして展開する「アキバカート」。その1台もワイヤーケーブルによって天井よりハンギング。ステアリング近くに設置したプロジェクターからは、実際に秋葉原からCOMMUNE246の南青山までの走行シーンを上映。GoProの臨場感溢れる映像をよく見ると、都内の見覚えのある風景なのがシュール。DT度の高い映像といえよう。
細長いギャラリーは、CARAVAN TOKYOのルーメットのパーキングスポットへつづく。ルーメットのテールランプが、2台のスーパーカブとカートを覗いているかのようだ。
細長いギャラリーの構造と屋根の鉄骨を利用して車両を中央にハンギングしたのは、左右を挟んで眺めることができるようにするため。車両を取り囲んで眺めた時にこそ、何気ないコミュニケーションが生まれるのだ。
COMMUNE246のオープニングパーティと翌日のわずか2日間のでの開催ではあったけれど、次回「2nd Exhibition」も乞うご期待!