有終の美を飾るため
星の数ほど存在するであろうアート作品の行く末なんて誰も知らない。その価値を認められた作品はともかく、大半の作品はひっそりとどこかに保管されているか、もしくは捨てられてしまうはず。何事にも始まりがあれば、終わりがやっくるように、2年前に花道家、上野雄次さんと作り上げた『花いけ限界号』にも別れの時がやってきた。これまで都内を中心に、道行く人のみならず、新聞やTV番組までも虜にしてきた自慢のカーアートに携わってきた我々としては、最後までその漲る力で締め括りたい。
そんな我々の願いを叶えるべく、東京都で唯一の村、桧原村を舞台に、有終の美を飾る別れの儀式を実施する機会を得た。遂に巨大な生け花のモニュメントを上野さんをはじめ、本企画の関係者とクルマから降ろし、川辺近くで燃え盛る炎の中に投じ、御焚き上げを敢行。真のアート作品には、その作品に相応しい終わりがやってくることを本記事で証明したい。では、その一部始終をまとめたショートフィルムをご覧いただこう。
Special Thanks : Hinohara Village, Media Surf Communications Inc, Mori to Hatake no Gakko, One-Ya, Takahashi Produce,