Tom Drive ZZ

英国車好きをも唸らせるZZの魅力

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  • 2015.12.29

どんなクルマもガレージに大切に保管されているだけでは、その真価を発揮することはできない。一方、クルマとの過ごし方は、オーナーによって十人十色。DRIVETHRUでは、京都発のEVスポーツとして再び産声をあげた『Tommykaira ZZ(トミーカイラ・ズィーズィー)』が、どういったライフスタイルにフィットするのか、決してスペックシートでは明らかにされないZZの楽しみ方を数名のゲストを迎えて、インタビューしていきたいと思う。
記念すべき第一回は、クールジャパンをはじめ、農水省のアドバイザーや大手企業のデザインコンサルティングなど、クリエイティブな仕事を数多く手がけるトム・ヴィンセント氏。
PHOTOGRAPH : YUYA SHIMAHARA TEXT : SHOGO JIMBO

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トムさんは、現在、愛知県豊田市笹戸を拠点に、地域活性の取り組みに励まれている。取り組みの中のひとつには、超小型EVを用いた中山間地域での利用方法を実践されていたりと、EVにも馴染みのある方。そんなトムさんは、大のクルマ好き。イギリス出身ということもあり、ライトウェイトな2シーターが特にお好みとのこと。今回、特別に用意させていただいたMGBと共にZZの真価を感じてもらうため乗り比べていただいた。

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DRIVETHRU(以下、DT):ZZとMGBを乗り比べて、いかがでしたか?

トム・ヴィンセント(以下、Tom):今回、ZZをドライブする前に、MGBを先にドライブさせてもらったけど、ボクは、もともと60年代や70年代のツーシーターが大好きで、最初に「ZZとMGBを乗り比べてみませんか?」と話をいただいた時、つい興奮してしまった。久しぶりにツーシーターのMGBを運転したけど、やはりライトウェイトスポーツカーは素晴らしい!特に日本の田舎道には、大きさもぴったりで、エンジンの吹け上がりや、シフトチェンジのフィーリング、コックピットのデザイン、それにガソリンの匂いなど、古き良き時代のクルマを十分に堪能させてもらった。きっと1日中、走り回っていても決して飽きないだろう。

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一方、ZZとは今回が初対面。ウェブサイトの写真をみる限り、デザインはカッコいいんだけど、ちょっとオモチャみたいで、そこまで期待していなかった。でも、実車が目の前に来ると、コンパクトなサイズの割りに、想像以上にガッチリしていて、どこか英国車を彷彿とさせる佇まい。メタリックブルーのボディーカラーがとても品が良く、一瞬で好きになってしまった。

DT:ZZのドライビングフィールはいかがでしたか?

Tom: ZZのドライブは、MGBのドライブを存分に楽しんでいた後なので、正直なところ楽しめるのかちょっと不安だった。でも、いざドライブしてみると、ZZもまたかなり楽しい!両車とも、ボディサイズやシートの着座位置が似ているけど、全くの別世界なんだ。ZZを一言で表現するなら、加速力!

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午前中にずっとMGBで走り回っていた細い山道は、いかにもコンパクトスポーツカーにぴったりな環境。それなりの スピードも出せるが、それよりも減速時にシフトダウンしてエンジンブレーキをかけながら走る感じがたまらなかった。MGBとのワインディングロードを走る楽しさが身に付いてしまったので、ZZに乗って同じようにアクセルを踏むと、一気にビューンと飛び出してしまい、小さな田舎道でアッという間に50キロまで加速してしまう!正直、あの加速には驚いた!本当に離陸するのではないかと思うくらい。

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そんな加速性能のレスポンスの良さがあるから、より一層、ZZはボディが軽く感じられる。コーナリングを上手くトレースして走るには、かなりの集中力が必要だったけど、慣れてくるとこれもまた楽しい。1/1のRCカーを自由気ままに走らせてるような感じ。実際には、ありえないだろうけど、今にもひっくり返りそうなスリルが、神経をフル稼働にしてくれる。まさしくモータースポーツとはこのこと。ZZを乗りこなすには、少しだけ時間がかかったけれど、コツが分かってきたら、楽しくて仕方ない。結局、日が沈んで寒くて身体が凍えるまでドライブし続けてしまった。

DT:現在のライフスタイルを踏まえ、どういった過ごし方がZZとフィットされますか?

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Tom:ZZは、まず日常に使うクルマじゃないと思う。いつもは、ガレージで保管しておいて、天気のいい休みの日には、「よーし、ドライブいくぞ!」という感じ。加速とハンドリングが何よりの楽しさなので、都会よりも田舎にぴったりだと思う。よくEVは、1チャージでどれだけの航続距離を走れるかが問われるけど、ZZの場合、そもそも遠距離を走りたくなるクルマじゃないから気にならない。それよりも、気になるのは明日の天気。雨が上がったら、いつでもドライブに行けるように、コンセントをつないでスタンバイしておくべき。

DT:まだZZを運転されたことのない読者の方々へお伝えすべきことはありますか?

Tom:一般的なEVを運転したことのある人は、ある程度EVのシームレスな走りをご存知かもしれない。だけど、ZZはまったく別モノ!それに、スポーツカーが好きな人は、まず乗って体験したてみたほうがいいと思う。ZZならではなクセがあるから好みは別れるかもしれないけど、一度、ZZを乗りこなせてしまえば、虜になってしまうはず。今、こんなクルマ、なかなかないんじゃない!?

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Tom Vincent(トム・ヴィンセント)
クリエイティブ・ディレクター/トノループ・ネットワーク代表

1967年イギリス生まれ。ロンドンの美術大学・セントラルセイントマーティンズとカリフォルニア大学で舞台芸術・脚本などを学び、1989年に初来日。1996年より日本在住。これまで、ソニー、富士フイルム、IBMなど、グローバル企業のブランディングやキャンペーンサイトを多く手がけ、広告賞受賞多数。2009年に株式会社トノループ・ネットワークスを設立し、さまざまな企業のウェブサイトや映像などを手がける。現在は、株式会社スマイルズのクリエイティブ・ディレクターも務め、また内閣官房の「クールジャパン戦略推進会議」構成員をはじめ、農水省のアドバイザーなど、地域活性プロジェクトにも数多く参加している。

SPECIAL THANKS : CAR REVIVAL, NORIKO KAWAMURA, TEIICHI SUZUKI

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