カーデザイン界の巨匠、ジウジアーロによるボディデザインのみならず、MADE IN JAPANのメカ二ズムを兼ね備えた日本屈指の隠れた名車、いすゞ117クーペ。今も尚、垢抜けたスタリングに持ち前のタフな性能は健在だ。後にも先にも、こんなにもデザイナーの意図が色濃く残るクルマは登場しないんではなかろうか。
DRIVE THRUでは、そんな1台を気軽に味わってもらうため、レンタカーサービスとして展開。今回、トライアルを兼ねて、青山のCOMMUNE246から新年最初の取材先、オートサロン2015の会場、幕張メッセまでテストドライブを行った。
PHOTOGRAPH: YUYA SHIMAHARA, TEXT: SHOGO JIMBO
新年の晴れ晴れしさの残る早朝、南青山のCOMMUNE246の奥、DRIVE THRUのエキシビジョンスペースに現れた117クーペ。朝の光をバックにジャスミンイエローのボディーカラーが眩しい。今では、タクシー以外に見かけることの少ないフェンダーミラーやフラットなボンネットとカービーな曲線部分が独特な雰囲気を醸し出す。
DRIVE THRUが、最も惚れ込んだ117クーペのポイントは、リアにかけたボディーシルエット。ここでは、あえて引き目のカットで117クーペを撮影しているが、建物の隙間から垣間見えた時の存在感がたまらないのだ。駐車場に駐車していてグッとくるクルマとはまさにこのこと!
そもそも古いクルマに馴染みない方々にも安心してご利用いただけるよう、エアコンはもちろん、ナビゲーションも装備。オーディオには、USB接続可能なためiPhoneの充電やiPodとしてドライブ時の音楽も楽しめる。問題は、5速マニュアルとパワーステアリングのない重い操舵での車庫入れだろうか!?
ベージュのファブリックシートは、ビンテージチェアを思わせる質感。117クーペは、その名の通り2ドアクーペでありながら4人乗り。広いグラスエリアに囲まれているため窮屈な印象はそこまで気にならない。とはいえ、大柄な体格のパッセンジャーにとっては狭く感じるかもしれない。
まだ朝の渋滞の始まる前の青山通りへ合流。向かう先はオートサロン2015の会場、千葉の幕張メッセ。郊外へ向けた下りの移動のため、比較的、道路状況は混み合ってないはずだ。
現在、時速100キロ。片側5車線の首都高速湾岸線の追い越し車線を走行中。5速でのレンジが思ったより広く、加速してしまえば湾岸線に入る前のカーブの多い首都高でもとても扱いやすく乗りこなせる。
あっと言う間に幕張に到着。幕張までの道のりを煩わしく感じさせなかったり、取材前の緊張感を和らげてくれたのは、どんなシチュエーションでも非日常を感じさせる117クーペのおかげだろう。では、これからオートサロンへ潜入取材へ!