Osamu Kokufu: His Work and His Circle

メカニズムをアートするエキシビジョン『國府理の仕事と仲間たち』

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  • 2015.5.27

クルマやバイク、時にはヨットや飛行機に至るまで、すべてに共通するのは、人間の移動領域を超えるために、生まれたモビリティ(乗り物)であること。必ずそこには、知恵や工夫を凝らして生まれた“メカニズム”に満ちあふれている。惜しくも昨年、若くして他界した、國府理は、そんなメカニズムを美術作品として表現することに生涯まっとうし続けた現代アート作家だ。
これぞ、DRIVE THRUの謳う “クリエイティブな移動” に通ずるインスピレーションに満ちたエキシビジョンが大阪のアートコートギャラリーで開催中だ。
本企画展では、國府さんの代表作の数々に加え、アート活動を共にしてきた作家陣のオマージュ作品も一同に展示。DRIVE THRUディレクターの文章作品も出展されている。
PHOTOGRAPH : YUYA SHIMAHARA, TEXT : SHOGO JIMBO

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(左)ヴィンテージのフォルクスワーゲン・TYPE-1を解体した代表作『ROBO Whale』は、飛行機と同じ空冷エンジンの特性を生かして、タイヤの代わりにプロペラを装着。カブトムシのニックネームで親しまれてきたビートルを新たな解釈としてクジラに見立て、空飛ぶクジラとして表現している。実際に飛ぶことはできないが、エンジンを始動すればプロペラは回転する。(右)『Sailing Bike』は、ヨットと自転車が融合した作品。生前の本人からのインタビューで聞いた話では、ある時期、ヨットのメカニズムにのめり込んでいたとのこと。この作品の他にも、1970年代のホンダ・ライフに帆を突き刺した『Natural Powered Vehicle』などDT度の高い作品も存在。ぜひチェックしてみて欲しい。

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「KOKUFUMOBIL」は、國府さんが名づけた架空のモビリティブランド。中でも『電動三輪自動車』は、モーガン・3ホイーラーを彷彿とさせるレイアウトでありつつも、エレクトリックなパワーユニットを搭載することで、ミニマムでありながら、十分に未来を予感させる1台だ。

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晩年、國府さんはメカニズムの領域を超えて、生態系に足を踏み入れている。パラボラアンテナの上に苔が生い茂った『Parabolic Garden』は、過しやすい場所を求めて庭が自らモバイルするという作品だ。本作品はギャラリーの中庭に展示中だ。

 

『國府理の仕事と仲間たち』
Osamu Kokufu : His Work and His Circle
[期 間] 2015年5月1日(金)ー5月30日(土)
[場 所] アートコートギャラリー
大阪市北区天満橋1-8-5
[時 間] 11:00-19:00(土曜日は、11:00-17:00)
■クロージングレセプション:5月30日(土)15:00-17:00
www.artcourtgallery.com/exhibitions/5432/

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